茨城新聞のチャンネルです。茨城新聞の動画ニュースを中心に、茨城の魅力をお伝えします

ひたちなか商工会議所青年部（沼尻能幸会長）は15日、ＮＨＫ大河ドラマ「青天を衝(つ）け」の主人公で、実業家の渋沢栄一を題材として子どもたちにお金の仕組みなどを教える絵本３５冊を、ひたちなか市に贈呈した。
　絵本のタイトルは「おかねってなぁに？」。日本商工会議所の生みの親である渋沢や、お金の大切さを知ってもらおうと日本商議所青年部が制作した。
　同日、沼尻会長らが同市役所を訪ね、「将来のまちづくりを担う子どもたちに、お金の歴史や役割を学んでもらいたい」と述べ、大谷明市長に絵本を手渡した。
　大谷市長は「子どものころからお金のことを学ぶことは大事で、大変感謝している。お金の大切さや近代国家の成り立ちも学ぶことができる」と話した。
　市によると、絵本は市内１８の小学校・義務教育学校と、３図書館に配布される予定。

近代以降の日本画の流れをたどる企画展「日本画の150年　明治から現代へ」が17日、水戸市千波町の茨城県近代美術館で開幕する。所蔵品と寄託品を合わせ、約800点の日本画の中から厳選し、年代に沿って4章で構成。時代を切り開いてきた画家たちの挑戦と革新の歩みを紹介している。6月20日まで。

開幕に先立ち16日、報道関係者向けの内覧会が開かれた。今回展示されるのは横山大観や菱田春草、速水御舟、小川芋銭、森田曠平、片岡球子ら52人の84作品。

150年を四つの章に分類し、明治時代は大観と春草が五浦に移る直前、渡米先の展覧会に出品した額装作品など。大正から昭和にかけては、細密描写を追求した速水御舟の筆致を間近に見ることができるコーナーや、小林巣居人の17メートルに及ぶ絵巻が上下に展示されるなど見応え十分だ。

5月1日午後2時から「学芸員による鑑賞講座」、8日午前10時からワークショップ「和紙でつくる小物」が予定されている。一般610円、70歳以上300円、高大生370円、小中生240円。入場はオンラインによる期日指定の予約優先制。問い合わせは同館TEL０２９（２４３）５１１１。

水戸市小吹町の市植物公園は16日、２０１９年から進めていた温室の改修工事が完了したことに伴い、報道陣向けの内覧会を開いた。29日に開園35周年を迎えることに合わせ同日にリニューアルオープンする。
　新しくなったのは観賞大温室と熱帯果樹温室。車椅子でも利用しやすいよう室内通路を広く改修したり、若い世代にも来てもらえるよう美容に効果が期待できる熱帯のハーブを植えるなど工夫した。
　観賞大温室には、新たにトピアリーと呼ばれる立体的な花壇を設置した。クジャクを表現した花壇ではペチュニアやロベリアといった４種の花を約２５００株使い、色鮮やかに表現した。
　市公園緑地課によると、施設の老朽化が進み、来園者数が落ち込んでいることもあり、改修工事を行ったという。
　西川綾子園長は「他の植物園では取り上げないようなユニークな植物もあるのでぜひ見に来てほしい」と来場を呼び掛けた。

那珂市静の静峰ふるさと公園で、八重桜が見頃を迎えている。例年より１週間ほど早く満開となり、週末いっぱい楽しめる見込み。
　園内には９種約２千本が咲きそろう。八重桜の名所は全国的に見ても珍しく、特に「関山かん／ざん」という品種が同園を濃いピンク色に染める。同品種は、八重桜の中でも花びらが多く、大輪の花を咲かせる。
　さいたま市から訪れた中原建宏さん（79）は「一言できれい。それしか表現のしようがない。こんなに八重桜がたくさん咲いている所はない」と満足げな表情を浮かべた。

常陸太田市棚谷町の農家、平山達也さん（37）方では、春到来を告げる野菜、アスパラガスの収穫作業がピークを迎えている。今年は冬の寒さと春先の暖かさで例年より早く収穫に入り、太くて甘みも多く作柄がいいという。
　７年前に農協職員から転職。ハウス６棟で計約20㌃を栽培。この時期は１日１００㌘の袋詰めで２００～２５０袋を農協の直売所やスーパーなどに出荷している。作業は収穫用台車に乗って、28㌢ほどに育ったアスパラガスをハサミを使って収穫。自動選別機で長さ26㌢に揃え、２種類の重さに分けて、１００㌘ずつ袋に詰めていく。
　収穫作業は10月ごろまで続く。平山さんは「毎日の収穫作業は大変だが、お客さんからおいしかったと声を掛けられるのがうれしい。もちろん自分で食べてもおいしいものができた時はやっててよかったと思う」と笑顔を見せる。

雲一つない青空の下、可憐（かれん）な水色の花が丘を染める。ひたちなか市馬渡の国営ひたち海浜公園で、ネモフィラが見頃を迎えている。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で見頃を迎える前に臨時休園したため、２年ぶりの一般公開となった。
　園内のみはらしの丘４・２㌶に５３０万本が咲きそろい、足元から空へと爽やかなブルーが広がる。例年より１週間ほど早く見頃を迎え、17日には満開となる見込み。
　今年は感染対策として、みはらしの丘に順路を設け、すれ違いを避けるようにしている。

水戸市宮町のＪＲ水戸駅南口ペデストリアンデッキで14日、県が設置した五輪シンボルのモニュメントがお披露目された。県内では唯一となり、閉会式の８月８日まで置く。
　モニュメントは横５・３㍍、縦２・８㍍で、五つの輪の向こうに、駅からまっすぐに伸びる大通りが見える配置。夜間はライトアップされる。14日は大会マスコット「ミライトワ」も駆け付けた。
　式では前回の東京五輪の年に生まれた  が「（コロナ禍の）困難を乗り越え、われわれの未来と可能性を確認し合う大会にしたい」とあいさつ。
　常井洋治県議会議長も「思い出に残る大会に」と期待を寄せ、海野透県サッカー協会長は「カシマは茨城のサッカーの聖地。身近な場所で見られるのは幸せ」と語った。
　また、同日から同駅や鹿嶋市内の駅、茨城空港、県庁などで、五輪デザインの横断幕や壁紙での装飾も始まった。

桜川市の魅力ある地域産品を取りそろえた直売所「加波山市場」（同市鍬田）のプレオープンを祝うセレモニーが14日行われた。大塚秀喜市長や、直売所を運営する地域商社「クラセル桜川」の渡辺雄司社長らが出席し、テープカットして完成を祝った。
　加波山市場は国道50号沿いに立地。小玉スイカや小麦「ユメシホウ」など地元農産物・加工品の販売のほか、地域の食材を使用したカフェコーナーを設置。地域振興拠点施設としての役割を担う。開業に当たっては、スタッフが栃木県益子町の「道の駅ましこ」で研修を行うなど、同町の指導を仰いだ。
　セレモニーで大塚市長は「（直売所を拠点に）桜川の地域産品を地域内外に力強く発進してほしい」とあいさつ。渡辺社長は「多くの生産者に出品いただいており、魅力ある売り場づくりを目指したい」と展望を語った。
　営業は午前９時～午後６時。年中無休。正式オープンは23日で、24、25日にはそば打ちの実演などイベントが予定されている。

政府が東京電力福島第１原発の処理水の海洋放出を正式決定したのを受け、大井川和彦知事は13日、内閣府の松永明福島原子力事故処理調整総括官とのオンライン会談で「地元の自治体として、しっかりと受け止めさせていただきたい」と述べ、政府方針に理解を示した。北茨城市の豊田稔市長も取材に対し「容認する」と明言し、漁業者など関係者への丁寧な説明や風評被害対策などを求めた。
　大井川知事は会談後、海洋放出の結論について「いくつもの選択肢を検討した上でやむを得ぬ選択だったという話は承っているので、納得している」と話した。一方で「特に漁業関係者を中心に、まだまだ納得されている状況ではない」とし、国や東電と漁業関係者との話し合いを巡っては「さまざまなお手伝いはさせていただきたいと思っている」と言及した。
　豊田市長は、県市長会が昨年９月に梶山弘志経済産業相に提出した要望書を引き合いに「それをきちっとやってもらう」と述べた。海洋放出を巡っては、放射性物質トリチウムの濃度を基準以下に薄めるとの政府方針を踏まえ、「国際法上きちっとした処理水なのだから、流してもいいと信じている」と強調した。
　県市長会長の山口伸樹笠間市長は同会の対応として「今後の状況を踏まえ、特に沿岸部の首長の意見を聞いて、必要があれば国に申し入れたい」と話した。

自分たちの未来について考えよう－。「第４回こども新聞サミット」が、先月26日、全国21社からこども記者32人が画面上に集い、初のオンラインで開かれました。このサミットは、新型コロナウイルス感染拡大かん／せん／かく／だいのため、一年越ごしでの開催かい／さいとなりました。今回はＳＤＧｓ（持続じ／ぞく可能な開発目標）に関連して「よりよい世界をつくるためには」が大きなテーマ。こども記者たちは画面上で熱く、議論ぎ／ろんを交わしました。サミットでは、どんな意見が交わされ、どんな提言てい／げんが発表されたのでしょうか。本県からは今春、下妻しも／つま市立騰波ノ江と／ば／の／え小を卒業した安田開翔やす／だ／かい／し君（12）が参加しました。オンラインサミットの様子をお届とどけします。

「第48回日本の書展茨城展」（茨城書道美術振興会、茨城新聞社主催）が10日、水戸市千波町のザ・ヒロサワ・シティ会館（県民文化センター）で開れている。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となったため、２年ぶりの開催。現代日本書壇の最高峰と県内の書家の秀作、合わせて３００点を一堂に展示している。15日まで。（22面に関連記事）
　同展は１９７３年から続く県内最大規模の書道展。県内や中央書壇の秀逸な作品を一堂に集め、作品の内容、出品点数ともに本県随一の水準を誇る。日本芸術院賞受賞者などの「現代書壇巨匠」のほか、「現代書壇代表」、「茨城書壇招待作家展」など５部門で構成されている。
　今年は新型コロナの感染状況を考慮し、席上揮毫（きごう）や高校生の書道パフォーマンスなどのイベントは見送ったが、初日から多くの人が訪れ、珠玉の作品を堪能した。
　本県関係の全作品は、同振興会のホームページで画像を閲覧できる。会場では「第21回茨城新聞学生書道紙上展」の入賞作品約２００点（優秀賞以上）も併せて展示されている。

花貫ダム（高萩市秋山）の点検放流が10日、初めて一般公開して行われた。ピークの正午～午後１時半には毎秒16㌧の水が花貫川に勢いよく流れ込み、訪れた見物客が写真を撮るなどして楽しんだ。
　同ダムの点検放流は出水期前にゲート稼働を確認するため、県が年１回ほど実施してきた。今回は、洪水調整やかんがい用水への供給などダムの役割に対する理解を促そうと一般公開した。
　ダムの水は真っ白なしぶきを上げ「ドドドドド」と川に流れ込んだ。ダム下流側に隣接する花貫さくら公園から様子を眺めた見物客は、時折水しぶきを浴び「すごい」と声を上げていた。
　ひたちなか市武田の小学１年、吉沢紫苑（しおん）さん（６）は「カメラがぬれちゃった。いい写真が撮れて楽しかった」、父親の直樹さん（44）は「迫力がすごい。見に来たかいがあった」とそれぞれ話していた。

ibarakishimbun1

デモグラフィック属性

類似チャンネル